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震災より3ヶ月 僕が見た 明と暗

まだまだ、UPしきれてないお車や、出来事が有りますが、何よりもと
この記事を、先にUPさせて頂きます事をお詫び申し上げます。
そして、今回の記事の内容は、僕が個人的に見て感じた事、出会った人達から聞いた言葉から
僕自身の言葉に変えて、表現させて頂いた物です、これが全てではありませんし
間違っているかも知れません。
不適切な言葉、表現、思い込みがあり
読まれた方に不愉快な思いをさせてしまうかも知れませんが
悪意の欠片も無い事だけは
ご了承願います。

帰ってきてから、どのように表現していいものなのか、しない方がいいのか
悩みに悩みました、結果 できる事をやっておこうと、素人では有りますが 表現してみようと
決心しました。

では、始めます。

明の章


2011年6月7日、仙台近郊に納車に行って来ました。
通年なら、4月の上旬に行なっている事
今年も、お客様と 4月8日にご来店していただく予定組みました。
しかし、その数日後・・・東北地方を中心に大地震、予定どころの話では無くなりました。
直後から、半日遅れぐらいで、「とりあえず無事だよ」と連絡を頂きました。
それから数回連絡を取り合い、約2ヶ月遅れのご来店、お預かり。
作業も終わり、苫小牧~青森(八戸が復旧していない為、代替で青森)のフェリーに乗り込み
高速道路に乗り仙台方面へ
連日の報道でどんな事になっているのか わかってるつもりで走っていました
しかし、工事跡、数箇所の工事中が有るぐらいでした。
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高速道路付近は目に見える被害は少なかったのかな?
当時を見ていないので何ともわからず
ただ、目的地まで走りました。
順調に仙台市内へ到着!(距離がいつもより長いので、時間は掛かりましたが)
インター降りた所ぐらいでは、時折り地盤のずれで段差が有りキケン!
修復中?の歩道橋のは 垂れ幕が
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それから少し走ると、今回の僕の拠点となる、仙台駅前に到着 修復中の様子も
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ホテルにチェックインして(ほぼ満室状態だったのでツインで何とか)、用事を足しに仙台駅内へ
復興の手助けになるかなと、お土産屋さんで大量購入(僕にとっては)
その時、対応してくれた店員さんに、震災からのお話を聞かせて頂きました。

「私の住んでいる所は今は、普通に生活出来るんですけど
やっぱり、地震当時は 揺れは凄かったしどうなるか予想も出来なかったです
それから、沿岸部の人達がもっとヒドイ被害にあってるから
こんな、普通に生活出来て申し訳ないような気がします。」

と、親切に聞かせてくれました。

確かに、仙台駅周辺は整備されたのか、外目にはいつもと変らない様子
僕が気付いたので、一件こう言う張り紙を目にしただけ
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駅も被害を受けたと言う報道を目にした事もあったので、3ヶ月間 もの凄いスピードで
復興しているのかなと、少し思いました。

ホテルよりの帰り道、ちょっと道を間違えて遠回りになった所で、こんなメッセージ
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沢山の買い物客が行き来してる所で、これを見たら何か 過去の事?
時間差?温度差みたいな物が僕の中で感じたんです
この時点では、街を歩いていたらいつの間にか、勝手に少し安心&旅行気分が出てきたのは、
否めない僕でした。


暗の章


ホテルに戻ると、お客様との約束の時間
車に乗り込み、ナビの「お帰り」ボタンを押し いざ!ご自宅まで。

杜の都と言われるこの街の風景を横目に
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走り続けお客様と再会!

今回の作業内容等の説明をして ひと段落していると
行くよ!と一言? 助手席に乗り込み調子の確認なのかな? どこへ?

??のまま、10数分
左右に、ガレキ、車の山が見えてきて
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信号も機能していない (電気が来ていない)
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色んな地域からの応援のパトカー
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だんだん、何を考えたらいいのか わからなくなってきて 頭の中が整わない。
葛藤していると、仙台空港
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何度か来た事が ありましたが、途中まで気が付かないぐらいの風景
そして、空港自体 薄暗い。

報道で、臨時便等が離発着出来る様に なったと、しかし搭乗、到着口は変則的で
従業員さん達が苦労しながらと聞き、僕一人だけでも面倒を掛けないようにしようと
今回は、羽田から帰ろうと。

空港再開の情報で、僕の知識、思った事は 上の三行だけ。

しかし実状は 
周辺は、津波に流されたまま、ガレキをよけてあるだけで まるで廃墟のよう
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壊れて人の居ない家、車、街灯も街路樹も無い
微妙な臭い、喉に違和感を感じる埃
ここだけでも 360°見渡すと すさまじい状態
災害当時、被害を受けた訳では無いから、本当の恐怖はわかるはずもありませんが
表現出来ない初めて味わう恐怖感で車から降りる事も出来ず。
報道を、気を付けて見てわかっていた つもりですが、ここに来て見たものは
全く違う物でした。
写真だって、僕が目の当たりにした通りには、どうやっても撮れません。
どんなにシャッターを押しても、見えている光景とは違う、伝わらない。

頭の中が混乱しているうちに ふと気付くと 機能していない土地の埃っぽい空に夕日が
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励ます言葉に、明日が来る、明日があるさ など 有りますが
ここで被害に有った人達は、このままの状態で 明日が来て欲しいのだろうか

それでも明日がきてしまう

と、思う人もいるのでは ないだろうか?
時として残酷な言葉に変り、それを気付かず口にしてしまう事になる。

この夕日を見て、更に ありとあらゆる事が、頭の中にひしめき合い
感じた事の無いショックを受け いたたまれない気持ちになりました。

しばらく?時間の感覚もよく憶えてませんが その後 ご自宅に戻る途中も
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震災被害の風景が続き ため息見たいな物を出しながら
進んでいく風景を見ていると だんだん普通になっていく
はっ!
そうだ さっきまでこっち側にいたんだっ
復興が進んでいると思い込んでいた、仙台市街から数10分でこの違い
同じ3ヶ月でこの違い
被害の大きさ?、人口の違いで優先順位?ライフライン、インフラ優先?民間と公共の差?
何が何だか全くわかりませんが
こんなに近くで 如何ともし難い温度差が・・・
僕らのような、遠く離れた土地に住んでいる人間にあることは わかっていたつもりですが
被害を受けている所での明と暗
これから月日が経てば拡がるのか、縮まるのか 僕には見当もつかない





ショートしかけてる頭のまま
経済を回そう!と 意気込み 市街に
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そこでも、色々な立場の人達からお話を聞くことが出来ました。
それから数時間 来年の再会を約束して解散!

ホテルまでの道程で、今日一日、見たり聞いたりした事を
出来る限りまとめて見ようと思った。(僕なりに)

震災直後より一週間は沢山の悲しみの中、生きているだけでもと共感しあえて
しばらくすると、今度はここからどうしたらいいのか
情報も入ってこない、おまけに錯綜
ライフライン復旧もままならず、食料、ガソリン不足、余震、原発
逃げ出す事も出来ず
体力のある企業では、社員が泊り込みで整理、修理作業
自分よりもっと辛い人もいるんだと、へこたれる事も出来ず
あらゆる不自由さの中
時より、頑張れという言葉に過敏に反応
頑張っているつもりも無い、元に戻すまでは義務感
頑張るならその後 しかしその後をどうしたらいいのか予想も出来ない
(今でも、テレビとかで頑張ろうと言う言葉を聞くと、イラッとすると言ってた人もいた)
いつしか、当たり前の生活が送れるようになった地域が出来
笑える、闘える人が増え 明るくなってきたのかな。

だけど、 端正なマンションが立ち並ぶ 目の前の空き地に 仮設住宅
これを見たときは、意味も無く ぞっとしました。
複雑な人間模様

まだまだ、笑えない、闘えない人達が沢山いる。

知っていると思ってた以上の 事の重大さに
ここに来て、ほんの少しの時間、範囲を見て 気付く事、改めることが出来たと
結局、まとめる事なんか出来るはずも無く
重要な時間をすごせたと言う お粗末な締めの帰り道でした。



ホテルに着いて、身支度、帰りの用意などをしながら
この地域のホテルは、民間の工事関係者、企業の応援スタッフで一杯なんだと
誰かが言ってた事を思い出し また考える
インフラ整備、企業ここの所は大分進んで、地域全体、個人の事は果たして
進んでいるのかな?誰が頑張れば進むんだろう?くだらない勢力争い
講釈ならべて好き嫌い、人気取り いい加減 終わらせてくれないかな・・・

最後に ここから移ろうと思わなかったのか と言う問いに
札幌がそうなったら、君もそこにいるはずだよと 返された一言を考えながら
布団に入る


翌朝になっても、頭はパンパンのまま
遅い朝食を取って
11:58発小町号で
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一路東京へ

(今回は、不便な中 一生懸命飛行機を飛ばしてくれている仙台空港
そこにまた、僕ひとりでも、苦労を掛けないようにと 羽田廻りにしたのですが
羽田で出会った、航空関係者の方に経緯を説明したら 「仙台空港のスタッフは
ひとりでも多くのお客様に来て欲しいと、普段とは違う仕事の進め方で大変だが
忙しくなってくれる方が、私達は嬉しいと言ってましたよ」 と聞かされ
また、しらん僕が 勝手に気を回しいらん事をしてしまったと 後悔しました。
次は仙台空港を利用します!待ってて下さい!)


車中、感情を整理できない歯がゆさを 札幌に持ち帰り
宿題として少しずつまとめて、これからもずっと考えていこうと
そうすればきっと 僕に出来る事が見つかると信じ
流れる町並みを後にしました。



最後に

お客様をはじめ 出会った東北、仙台の皆様
きっと、僕以外にも何度も同じ事を、聞かれ、答えてきた事でしょう
それにもかかわらず、快く対応していただいて
本当にありがとうございました。
札幌に戻り、まだ皆様を元気付けられる 適切な言葉ひとつ見つけられませんが
いつまでも考え、見て行きたいと思いますし
もし、車の事等で僕に出来る事があればいつでも言ってください。

そして、僕なんか全然後発ですが
まだ足を運んだ事の無い方は 是非、足を運ばれる事をお勧めします。


改めて

この度の東北地方太平洋沖地震および各地を震源とする地震により被災されたみなさまに
心からお見舞い申し上げます。

by ts_garage | 2011-06-22 16:20 | 店長日記

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